バンクーバー在住6年目、世界を股にかけるフリーターちひろうさぎの日記と映画レビュー。

2017/09/26

夏の終わり

バンクーバーの夏は何の前触れもなく唐突に終わります。先々週は今年一番の夏日でビーチで焦げていたのに、先週はあまりの寒さにコスコでヒーターを買ってきたよ。今週はもうファーのコートを出しました。朝起きるとまだ暗くて、仕事が終わって帰る頃にはまた暗い。もう過ぎ去ってしまったか。わかっていたつもりでも、やっぱり寂しいな。

久しぶりの更新になってしまいましたが、いい夏であった。まずこの夏一番の大イベントといえば!7月のはじめにあった親友ヘイディの結婚式。→ブライズメイドに任命された経緯はこちら 紆余曲折でブライズメイズのメンバーが入れ替わったり直前までドレスが決まらなかったりいろいろありすぎたが、準備 や前祝いを通してまるでSATCのように(喩えが古いよ!)女子みんなでキャピキャピ騒いで、ずーっと電話やメールで繋がって楽しかった。男子は男子で楽しんだみたい。





つっても全員が初顔合わせしたのが前日リハとか。この日は田舎から飛んできた新郎ビルの両親や、新婦ヘイディの養母のイェールとも仲良くなれてうれしかった。イェールの娘で最後のブライズメイド、モンタナと初めて会ってびっくり。引くくらいの美人。FBのメッセではやりとりしてたから、初対面だったけど「やっと会えたね!チヒロ」と名前を呼んでくれてハグしてくれた。恐れ多い。美人すごい。コミッショナーさんも呼んで式の段取りを確認するのだが、全員昼から飲んでいたので全く集中できず怒られた笑。ブライズメイドのジェイドは数日前の生牡蠣に当たり食中毒で欠席、ぶっつけ本番で式に挑むことに。おいおい大丈夫かいな…



式当日もわたしは二日酔いで肌ボロボロ、美容室の予約に遅刻、美容師に任せたら案の定メイクが悲惨で半泣き、どうにかタクシーに飛び乗りブライズメイズ集結するもののプリドリンクスと写メ会に熱中しすぎて全員遅刻、など波乱でした。他人事だから笑えるけど(←ひどい)こういうイベントごとに関しては完璧主義なわたしは「絶対結婚式なんかするまい」とひそかに思ってました。

一見美しいがよく見ると全員汗だくで頭ボサボサです
新婦はドレスきつすぎて座れず、後ろファスナー開いてる笑

ドタバタと会場入りしていきなり本番。わたしたちはゲストとは別行動だったのでここで初めてみんなと対面。歩くタイミング間違えないかなあ…ハラハラ。ジェイドに至っては段取り何も知らないので隣のわたしがコソコソ声で「いまだ!歩け!」「そこで止まる!」と指示してどうにか乗り切る。

さすが身長152cm ちんちくりんですね

とにかく慌ただしい一日であったが本番の式はまるで時が止まったかのように神聖だった。ビルとヘイディが家族になった瞬間。青い海をバックに、じっとお互いの目を見つめて愛を誓い合う。病める日も、すこやかな日も、ふたりは死ぬまでずっと一緒。








二次会はコマーシャルドライブの公民館で。まずはディナーを囲みながら新郎新婦とその親族、親友たちのスピーチ。感動的なスピーチにあちこちからすすり泣く声が聞こえました。このへん日本の結婚式と全く同じやね。

ヘイディとは5年以上、体感的にはそれ以上一緒にいて、何でも話せる友人のつもりでいたけど、彼女の養母イェールの話を聞いてわたしは彼女のこと何も知らなかったと思った。政治難民としてどんな思いで独りカナダにやってきたかとか、最初は全然英語がわからなかった話とか…なぜ彼女が、日本からやってきたばかりでコミュニケーションもままならないわたしのことをやたらと気にかけてくれたかやっとわかって涙が止まらなかった。ブライズメイズのみんなが囲んでパタパタとお化粧を直してくれた。


スピーチが一通り終わったら改めて乾杯の音頭があり、あとは飲んで踊って騒ぐ!日本の結婚式のような余興とかはないです。ひたすら踊る。あと借り物競争みたいなイベントがあったような?酔っ払ってあんま覚えてないけど。普段興味のないセルフィに急に目覚めて撮りまくったらしい笑。


いつもの友達も久しぶりの友達も、全然知らない親戚もみんなサイコーだよー。楽しすぎる。当然朝の6時まで飲んだよね。夕方起きたら結構余ったアルコールやバフェ形式だったお料理が、人口の多い我が家に運ばれてきて数日間みんなでそれを食べたり飲んだりして暮らしたよ。

※地味に気になるご祝儀問題ですが、二次会の受付のところに箱が置いてあるのでそこにカードに挟んだ小切手か現金をドロップするのが一般的なようです。金額は知らん。

そういえばブーケトスとかもあった。次に結婚するの誰かなー?わたしはといえば、夏の始めに3年間付き合ってゴールイン間近かと思われたセビくんとアッサリ別れて、以来一度も口もきいていない。また「ふりだしに戻る」かい。別れた原因としてはやっぱり家が遠かったのが一番の問題だったような気がする。あとは、若干年下だから仕方ないとはいえいつまで経っても成長してくれない彼に見切りをつけたという感じでしょうか…。学生だからと大目に見ていたのに卒業して1年経っても何も変わらなくて、怠け者だしできない言い訳ばっかりするし。わたしは超頑張って永住権取って就職もしてまさにノリに乗ってて、これからどんどん人生面白くなるぞ攻めてくぞーっというタイミングだったので、彼のネガティブなテンションに心底うんざりしてしまったのね。さまざまな面ですれ違いが目立つようになり、後半は傷つけ合うばかりであった。東京時代に長年交際していた彼とも同じく家が遠い&その時は彼のほうががわたしをoutgrowしてしまったという理由で別れたけど、またしてもあと少しだけお互いの成長のタイムラインが違っていればたぶん一生一緒にいられたのにというパターンかー。うまくいかないもんだね。

しばらくの間、恋ってなんだろう…と考えた末に新しい出会いがあり、この夏は彼とずーーーっと一緒でした。こちらが新恋人のディラン・ジェイ・グラブラー君です(外人なので苗字の綴りめっちゃ変)。

漢は浴衣。チャームポイントはえくぼです

はい ラブラブですね
偶然おそろいの帽子を持っていた


うちのルームメイトと仲良し 

彼のルームメイトと仲良し

わたし政治学科卒、彼が哲学科中退なので普通に思想の話とかできるのがすごく新鮮…よく考えたらカナダ来てからというものの大学出てる友達がほとんどいなかったじゃないか。彼はアパルトヘイトで情勢が不安定だった南アフリカに生まれ、人種差別ダメゼッタイと思った両親に連れられカナダに移民、幼少期からはヴィクトリアに住んでたんだけど去年バンクーバーに引っ越してきた。お互い長い交際を終えたばかりで「恋ってなんだろう…」と思っていたタイミングで出会えた不思議。彼はこれまではずっとレストランでシェフをしていたけど今は縁あって小さな公立保育園でひとりで全員分のランチを作っている。多少園児のリアクションが悪くても、なるべくいろんな食材や世界の料理に触れてほしいと日々試行錯誤しているみたい。食育!夕方わたしが銀行の仕事から帰ると給食の残りを持ってきてくれたり夜ご飯を用意して待っていてくれたり、翌日の弁当を作ってくれたり。朝はスムージーを手渡してくれる。ファンシーなディナーに連れ出してくれる男子もいいけど、こうして手作りの料理でもてなしてくれる彼もいいわね。ノロケ。そして何よりわたしの家と、彼の家と、彼の職場が全部徒歩圏内。そして彼は車持ってる!この夏は彼の運転でさんざん海に川に遊び回った。たのしい夏をありがとよ、ベイビー。秋も冬もよろしくね。

2017年のサマー・アンセムはだから、彼一色。





あとはいつもどおりルームメイトのみんなでBBQしたり、ウェイクボードに挑戦して一回で諦めたり、ビーチで日焼けしたりカナダデーの花火を見たり。













土日も仕事で不貞腐れてた割には楽しめたな。夏が短いのはわかっていて、外で太陽を浴びなきゃもったいない!と強迫観念の如く外で遊びまくってたのでちょっと疲れちゃったけれど。天気が悪い季節になったら彼とたくさん映画を見たり本を読んだりお菓子を作ったりヨガをしようと話している。サンクスギビングにお誕生日にクリスマス、冬にだって楽しいことはたくさん起こるさ。

2017/06/15

カナダで就活③-2 銀行の就活(後編)

前回までのお話はこちら→

Late Bloomer 30歳からの就職活動

カナダで就活①就活はひとりじゃできない

カナダで就活②就職しました  

カナダで就活③-1 銀行の就活(前編)



戦歴

応募総数: 5社
書類審査通過: 3社
一次面接(電話)を受けた回数: 3件
Web審査を受けた回数: 2件
二次面接(対面)を受けた回数: 2件
ジョブオファー: 1件

大手銀行の採用プロセスは似すぎていてというか全く同じシステムを使っているので、面接の形式や質問内容までほぼ同じ。どうでもいいところから腕試しして本命の本番に備えるといいと思います。まあ実際入社した待遇もほとんど変わらないんだけど。ルームメイトの強力なコネがあって結局そこで働くことになったけど、滑り止めと思ってあちこち受けた。実際そのコネのところが一番最後に面接することになったので、滑り止め二件が練習になった。

銀行のテラー(窓口係)は店舗数が多い上に入れ替わりが激しいので常に求人している。ポジションは正式にはCustomer Service Representative(CSR)などと呼ばれることが多い。採用過程を通じてとにかくcustomer service, sales, そしてcash handling and cash balancing経験をゴリ推しすること。コンビニやファストフードでバイトしたことあるよね?「いらっしゃいませ」「ポテトも一緒にいかがですか」と言わされたことあるよね?シフト終わりにレジ上げをしたことあるよね?それは立派なスキルです。


書類審査

テラーポジションについてはジョブフェアに参加したり、飲食店のように直接支店に出向いてレジュメをドロップする人もいるようだけど、一番簡単なのは銀行のWebサイトに行ってcareerページに登録することだ。一度プロフィールを登録してしまえば同じ銀行内の複数の求人に簡単に応募できるし、アラート設定をしておけば求人広告が出次第メールでお知らせしてくれる。特定の支店で募集している場合と、バンクーバー近郊といったざっくりエリアで募集している場合がある。レジュメとカバーレターはPDFでアップするのが基本。 ファイル名はChihiro_Okuyama_Resume.pdfみたいなかんじで、bank_resumeとかジェネラルなのはNG。支店ごとの募集の場合カバーレターのsalutationは前回も書いたが出来る限りリサーチをしてカスタマイズ。支店情報のページにブランチマネージャーの氏名を掲載している銀行もある。どうしてもわからない場合のみDear Hiring Managerで。

オンライン応募の場合はレジュメとカバーレターの他にいろいろ個人情報を登録する。ここですでに紹介者の名前を書く欄があるくらいなのでコネで入社する人は多いのだろう。CSRは最初はpart timeで募集してトレーニング後full timeに移行できる場合がほとんど。希望スケジュールの質問が出てきたら本当はfullで働きたくても募集の条件に合わせてpart timeにチェックしておく。前回書いたように応募書類はコンピューターでまずふるいにかけられ、後は人事の人間が確認する。一次面接の連絡はメールか電話で、割とすぐ来た。3、4日くらいから最長でも一週間くらい?コネの分は公式サイトからではなく紹介者のビジネスメールアドレスに直接連絡して、彼女からもすぐに電話があった。どこも明日(平日)に電話面接できるかな?みたいな感じで急いでいる様子だった。人事部は土日は休みだろうから、他の仕事や学校のかたわら就活してる人にそんな急なスケジュール無理だよなあ…。


一次面接

一次はどこも30分程度の電話面接。もともと日本語でも英語でも電話に苦手意識があるのでめちゃ緊張した。ただし電話なのでパジャマで家のベッドの上で寝っ転がって面接できて、しかもアンチョコ見放題。全く自信が無かったのでありがちな質問を10個だか20個だか選んで解答全文をWordに書いて、質問されたらすぐに検索できるように付箋を貼っておき読み上げるという作戦に出た笑。それでも緊張で手が震えた。電話の相手は人事部のオペレーターで、これをパスできれば支店長との面接をセッティングしてくれるという流れ。話しながらオペレーターがカタカタとパソコンに解答を入力しているのが聞こえる。オペレーターは普通は協力的で、ちょっとくらい言葉に詰まっても補足・要約して適当にいい感じの文章にしておいてくれる。後からわかったことだがこの入力した内容が二次面接の相手(支店スタッフ)にもシェアされていて、全く同じ質問は二次面接では基本的には聞かれない。

「ありがちな質問」というのはGlassdoorに載っている。実際に面接を受けた受験者が詳しくリポートを残していて、掲載前に運営のチェックが入るので信頼できるサイト。CSRはentry levelのポジションなので極端に難しい質問は出ない。というか決まったリスト以外の質問をしてはいけないといった様子だった(公平を期すためか)。内容はおおまかに①自分に関する質問②behavioral questionsの二種類。最初はまず勤務地やスケジュールの希望、「カナダで合法的に働けるビザがあるか」「犯罪を犯したことがあるか」「家族に銀行で働いている者がいるか」「給料はいくら欲しいか」など事務的な質問が続く。それからレジュメの内容について簡単な確認があるのでコピーを手元に置いておく。特に過去5年間の職歴は詳細をメモしておいて聞かれたらすぐ答えられるように。ここまでは簡単だけど、いよいよ面接らしくなるのは②のbehavioral questions。これは特定の状況を想定して自分が取りうる行動、過去に似たような状況があれば自分が取った行動、を具体的な例を挙げて答えるというもの。これを5個くらいかそれ以上?聞かれた。たとえばこんなの→Top 10 Behavioral Interview Questions and Answers これは全部準備できていて当たり前。The STAR (Situation, Task, Action, Result) formatという公式は絶対に知っておきたい。




ちなみに面接で120%聞かれる定番質問の"So, tell me about yourself"と"What do you know about our company"は聞かれませんでした。でも一応準備はしておいたほうがいいね。他の質問に答える軸となるし。

一次の電話面接は三つ受けて全部通りました。これはあくまで「スクリーニング」なので、そんなにハードルは高くないっぽい。

Web審査

電話面接の前後に三社中二社あった。メールに添付されたアドレスに飛ぶとやたらよくできた独自のソフトウェアで適正を審査される。ロールプレイ的な内容でほとんど常識の範囲内で答えられ、二社とも適当な解答でも通ったとはいえとにかくめんどくさい。インターネットの接続が良好な場所で時間の余裕があるときに落ち着いて受験すること。


最終面接

電話面接の直後に最終面接を受けて下さいと連絡があった。本当にみんな急いでるんだな。しかも三社中一社はなんと最終面接も電話と言われた。ということは一切顔を見ずに採用しちゃうってことだよね?それどうなの?「どうもー」って出勤してきて顔面ピアスだらけのタトゥーまみれのモヒカンヘアだったらどうすんだろう。まあそれはいいとしてこの銀行は不採用になった。まず、電話口の人事がきついインド訛り。でた!!!なんでわたしはいつも大事な時にインド人に当たるのか?!(→IELTSの面接官がインド人で何言ってるかわからないの巻参考)それに一次電話面接の時間を決める時にメールでもらっていたシフト案がいつのまにか変わっていたこと(毎週土曜は必ず出勤なんて聞いてない)、それに突っ込んだのにごまかされたこと、ていうか全体的に態度が悪かったこともありわたしのほうも萎えまくっていた。まあ一応練習と思って話を続けたけど冒頭の過去五年の職歴についての質問で「正確には何月から何月まで働いたんですか?」と聞かれ「えーといつだっけ?」と口ごもっただけなのに、「もう結構です」と勝手に電話を切られた。感じ悪!!もう二度とここの銀行には関わらん。人事のイメージって大事だよね。

レジュメの職歴欄には採用から退職まで、月も書く場合と西暦しか書かない場合がある。主にスペースを節約する目的で月は省略可ですが、信用が命の銀行ではけっこう大事になるので(この後も何回も聞かれた)、書いておいたほうがいいみたい。この電話のあと速攻書き出して次に備えました。あと、辞めた理由も聞かれる。わたしの場合は「ビザ切れ」「フランチャイズのオーナーがビジネスやめた」と不可抗力だったので簡単でした。直近の仕事については「今までに培った接客スキルで新しいことに挑戦したかったから辞めた」と答えた。これも後から何度も聞かれる上に、採用直前のバックグラウンドチェックで前の職場に連絡がいくので嘘つくとヤバイです。

というわけで直接支店で面接することになったのは二社。しかも二日連続。電話面接から数日あったんですが緊張レベルはマックスに達し地獄のようだった。実際の面接ではカンペ丸読みというわけにはいかないので仕方なくカンペ丸暗記作戦に切り替える。面接でぺらぺらとアドリブ加えてフリートークするほどの英語力なんかないよ!というか普段かなりsarcasticな話し方してるんだなと実感した。本音を話したら間違いなく落ちる。カンペ片手に朝から晩まで壁に向かって話し続けた。I have 15 years of experience in customer service, I have 15 years of experience in customer service, I have 15 years of experience in customer service....こんな簡単なことが緊張するとどうしても出てこない。口がうまく回らず言葉に詰まってしまう。WorkBCのワークショップで教わったように、「まるで自分の電話番号を言うようにスラスラと話せるまで何度でも練習」した。壊れたレコードプレイヤーのように話し続ける。話せば話すほどゲシュタルト崩壊というか、もう何がなんだかわからなくなって本当に苦しく惨めな時間であった…。なんていうか、わたしはネイティブスピーカーではないし、いくら勉強したって一生ネイティブスピーカーにはなれないんだなと改めて実感した。銀行テラーはとくにトークスキルが求められる仕事で、ネイティブと同じ土俵で戦うのはほとんど不可能のように見えた。でも、やるんだよ!絶対にこのチャンスを無駄にしたくない。

面接直前に偶然見つけたこの動画→ Amy Cuddy: Your body language may shape who you are
前半は実践的とはいえ「まあそうだろうね」といった内容で関心しなかったのだが、終盤のI'm not supposed to be here,とたたみかけるところで思わず泣いたね…。fake it until you become it. 新しいことに挑戦するのにビビってる人に是非見てほしいです。昔から「わたしはこういうタイプじゃない。向いてないから仕方ない」と何事もやる前から諦めがちだったけど、カナダに来てからは「できないんじゃない。今はまだ慣れてないから下手なだけ」と考えるようにしている。今回の就活だって最初は求人を眺めてる時点で心が折れかけたけど、そのうち慣れると信じて努力し続けた結果最終面接までたどり着くことができた。わたしにできないことなんかない。今までだって、なんとかやってきたじゃないか。



面接当日はまだ髪がブルーのままだったので(採用決まってから結局染めた)ebayで買った黒髪のウィッグを被って出陣。フォーマル服はNPO団体Dress for Successが無償で提供してくれました。この話はまた詳しく書こう。

最終面接は二社ともほぼ同じ流れでした。30分から45分くらいのトークで、相手は支店長(メインの話し手)とその補佐(メモを取ったり追加の質問をする)の2人。みんな接客のプロだけあってめちゃくちゃフレンドリーで話しやすいです。笑顔、アイコンタクト、力強い握手は忘れずに。質問の内容は電話面接の解答がシェアされていてそこに少し補足といったかんじ。電話面接では聞かれなかった「我が社について何を知ってますか?なんで我が社を志望したんですか?」をズバリ聞かれた。これは完璧に答えられたけど「はい予習してくれたんですね、ありがとう」と適当に流された。あとはスケジュールの話が大半と、ぶっちゃけこういうイヤなこともする(クレーム処理とか)仕事ですけど大丈夫そうですかね?みたいなネガティブな面も説明される。追加のbehavioral questionsも2、3問。結局採用に至った銀行の方は今思えばまあ形式だけの面接だったのかもしれないけど、話してる最中から「まああなたは大丈夫そうだよね」みたいなムードだった。これはどんな形式の面接にも共通ですが最後の「何か質問ありますか?」には絶対に答えられないとダメ。電話面接と違ってカンペは使用不可ですが質問したいこと、アピールしたいことの短いメモくらいは持ち込んでもいいでしょう。話しながらメモを取るのも印象いいと思う。念のため自分のレジュメのコピー数枚と、面接する住所や面接予定の相手の名前を書いたものと一緒にバインダーに挟んで持っていきました。カナダの接客の基本はいちいち相手の名前を呼ぶこと。これは意識した。

面接後は両社とも「他に候補者がいるので採用の場合今週中にも連絡します」と帰された。面接の後はかならず「お忙しい中わたしとの面接に時間をとっていただきありがとうございました」とサンキューレター(メール)を出しましょう。ネットでいくらでもテンプレが見つかる。WorkBCの先生はちょっとオバチャンなので手書きが一番!翌日会社を訪ねて受付嬢に短いグリーティングカードを預けるの!と言っていたけど現代ではメールが一般的なんじゃないかな?だから別れ際に必ず名刺をもらうこと。採用された方の銀行は名刺にメールアドレスが書いてなくて、うまく送れなかったので手書きでカードを書いていたら!ちょうど書き終わったところで「あなたのこと気に入った。採用したい」との電話がありました。つまり即日採用。もう一社は一週間後くらいに不採用の留守電が入っていた。こちらでは不採用でも連絡がない場合がほとんどな気がするので逆に親切だなと思ったね。

事前に噂は聞いていたので覚悟はしていたけど、銀行は内定が決まってから詳細なバックグラウンドチェック(身辺調査)があります。カナダと日本の犯罪歴や、過去三つの職場に連絡が行き根掘り葉掘りわたしが安全な人間かどうかを調査される。カナダに来てちょうど三つ仕事して、どこも大嫌いだったけど一応いい子にしておいてよかった…。この調査に、外国人なせいもあり1ヶ月くらいはかかった。6月頭にやーーーっと勤務開始で、毎日バリバリにスーツを着て研修を受けています。



バンクーバーはオフィスの仕事であっても基本的にドレスコードがユルいんですが、法律と銀行が一番厳しい。ジャケットにペンシルスカートかドレスパンツ、つま先のあいていない靴さえ着用すればトップスは少しくらい遊んでもいいようだがわたしは考えるのも面倒なので襟付きのシャツを着ている。ストッキングはカナダで買えるものはとても高く品質が悪いので日本の楽天から海外配送してもらった。座り仕事なので靴は超ハイヒールのパンプス。安いやつなのですぐ疲れる、ああルブタン欲しいなあ。問題の髪は毛先に少し青と紫を残してあとは黒く染めました。夜会巻にしたりポニーテールにしたり。アイラインはハネすぎず、代わりに真紅のリップをアクセントに。ケイトスペードの黒い鞄は少し高かったけど自分への就職祝いに買っちゃった。高層ビルの隙間をカツカツ闊歩するわたしはかっこいいです!

スーツを着ている同級生を見て「ああならないように生きていきたい」と思ったのが7年前。ずっと先延ばしにしていたのに急に大人になっちゃった。この背伸びいつまで続くんだろう。どんな髪色でも何を着ていてもわたしはわたしでいたい。今ならそれができる気がする。

2017/05/19

カナダで就活③-1 銀行の就活(前編)

前回までのお話はこちら→

Late Bloomer 30歳からの就職活動

カナダで就活①就活はひとりじゃできない

カナダで就活②就職しました



希望職種を絞るまで


「座って仕事ができれば何でも構わない」と就活を始めたはいいものの、一日中黙々とエクセルでデータ入力とかしてる自分をどうしても想像できなかった。大学生の頃一回だけ知人の手伝いでやったことがあるんだけど一日目で逃げたしな。しかもindeedでadministrative assistant(一般事務)と検索するとほとんどのところが「最低3年の経験」「大卒かつビジネス専攻のみ」とか高望みしよる。時給$16くらい、下手したら$13しか出さないくせに何を言ってるんだ君は。一応日本で歯科助手バイトをやっていたので医療事務も考えたのだが、バンクーバーのみで通用するニッチな資格を実質必須にしているところが多いらしい。取るのは簡単だけど地味に受験料受講料がかかる、みたいな。バンクーバーはとにかく人が多いのでこうして最低限の常識を身に着けた人間を募集することで少しでも採用活動をラクにしようとする傾向がある。ちなみに募集要項に書いてある条件(minimum qualification, must-haves)はあくまで理想の条件なので6割くらい当てはまれば一応応募してみるといいと聞いた。

のっけから露頭に迷っていた折に、シェアハウスで普段あまり家にいないルームメイト(9人みんな都合があるので全員と毎日顔を合わせるわけではない)とたまたま話す機会があった。なんか久しぶりじゃんー元気?うんうんー今仕事探しててさーと何気なくもらしたら、「へー銀行とかどう?わたしもだし、こないだパーティで紹介した○○ちゃんも昔働いてたんだよ。大親友が今も人事部にいるからレジュメ(履歴書)くれれば渡してあげるからね」と言う。就活で一番大事なのはコネ(networking)、と職安の人も就活本も堂々と宣言するくらい、カナダはコネ社会なのだ。わたしは昔から謎の人脈力があり、あらゆるところで便宜を図ってもらってスイスイと生きて来たのだが、それはカナダに引っ越しても相変わらずなのであった。カナダで言うコネというのは別によく知ってる人のコネだけじゃなく、こうしてほとんど話したこともないルームメイトの繋がりでもいいし、銀行だったら自分がよく行く支店で顔見知りになったスタッフでもいいし。めんどくさくても日頃からいろんなところに顔を出して愛想よく世間話しておけば、それだけでコネができる。FBは必須だね。パーティで一回会ったような人でも一応フレンド登録しておいて「仕事探してるー!」とポストすればけっこうメッセージが来たりする。

先に言っとくけどコネだけで入社したわけじゃないぞ!先に言っとくけどコネなしの丸腰で受けた他行も2軒最終面接までいってるからな!結局コネのところに入ったとはいえ、手加減なしの正規の採用プロセスを通ってるし。

そんなわけで、全然考えたこともなかった銀行の仕事に興味を持ったのはこれがきっかけだった。銀行って日本だとすごい優秀な人しかなれない印象だけど、カナダ人に聞くとそんなことはないと言う。とくに通称テラー、正式名称Customer Service Representativeなどと呼ばれる窓口業務は大学生や新卒生(こちらでは職歴の少ない新卒はむしろデメリットなので最初の就職に苦労する)が短期でやるのに人気があるそうだ。テラーはなるのも業務自体も簡単ではあるけれど、履歴書に書けばさすがに印象がいいので金融以外に転職予定でも最初の踏み石に最適。この業界でずっと生きていく覚悟ならもっと好都合、銀行はほぼ内部からしか人を採らないので一度下っ端テラーで入ってしまえば別部署に昇進するスピードが早いらしい。WorkBC(職安)の人に相談してみたら「それだ!それでいこう キラーン」と大賛成の様子だった。

WorkBCの人には「座ってできる仕事で、かつ日系じゃない会社」と希望を伝えてあり、最初に提案されたのは語学学校の事務だった。比較的なるのが簡単で、日本語が有利になる可能性大で、でも完全に日本人ばかりの職場ではない、そして教育関係の仕事をしておくと転職するにも大学職員や公務員など幅が広がるという。履歴書に書けるだけじゃなくて仕事を通して出会う人のコネも大きい。わたしはワーホリで来た時一瞬だけ語学学校に通ってたのだが、そこの日本人カウンセラーさんが数年後公務員になっていて役所の受付で会ってビックリしたことが現にあった。コネと経験重視のカナダではこのように、常に次の転職先を見据えて職探しをする。最初の一歩が大事なのね。

銀行と語学学校に共通することは、どちらも市内に無数に存在するということ。それぞれに求められているスキルもほぼ同じなので、募集要項を読んでカスタマイズするのが基本のレジュメやカバーレターの使い回しがしやすい。ネットで検索してバンクーバー全ての銀行、全ての語学学校に応募すればどれかは引っかかるだろう。おれは天才か!とりあえずコネもあることだし、金融OLという肩書きがカッコイイので銀行を第一志望にしてダメそうだったら語学学校に作戦変更しようということになった。


レジュメとカバーレターの作成


しかしダメなレジュメを全部の銀行と語学学校にバラ撒いてどうにかなるわけがない。バラ撒くからには完璧でなければ意味がない。レジュメは日本と違って決まったフォーマットがない上に、普通の英語とは違う独特の文体が使われるので、それに特化した勉強をしないと書けない。最初はルームメイトに見てもらったり自分で図書館の本を漁ったりしていたのだが、これは完全にプロに聞いたほうが早かった。わたしは子供の頃から独学派で人に教えてもらうより自分で調べたほうが効率がいいとずっと思っていたのだが、WorkBCでresume, cover letter, interviewと3日連続でワークショップに参加したことで完全に考えが変わった。講師のKarenがまさにカリスマで、目からウロコとはこの事かと思ったね。彼女が教えてくれたことの一つが、カナダとその他の英語圏の就活は違うということ。アメリカやイギリスで発行された就活本やネットの記事とは異なる部分があるという。英語の情報は発行元がどこだかわかりづらい…。さらにバンクーバーの最近のトレンドみたいなのもあるのでそれを考慮しないと時代遅れのレジュメになってしまう。まずはレジュメを読んでもらえなければその先には進めない。ほとんどのレジュメは読まれもせずゴミ箱に捨てられる。とくに銀行をはじめとした大企業では、オンライン募集で集まったレジュメとカバーレターをまずコンピューターでスキャンして、特定のキーワードが見当たらない場合は自動的にハネられるようになっている(これをATS、Applicant Tracking Systemといいます)。このオートスキャンを通過したレジュメだけが人事の人間の手に渡る。だから募集要項からキーワードを拾って蛍光ペンでチェックし、それを全部含めることと、電子スキャンに対応したシンプルなフォーマットに留めることが大事。移民としてはこのシステムはむしろフェアだと思った。人為でなく機械が振り分けるから、外国人の名前や職歴でも差別されづらい。

んで、できたのがこちらです。数年前のレジュメと比べて成長がすごい!数年前のはまあ飲食店のなんだけど。飲食店のレジュメはここまでがんばらなくても大丈夫ですが当然がんばればがんばるほど戦闘力は上がります。わたしのようなentry levelでは1枚にまとめたほうがいい。レジュメとカバーレターの合言葉はrelevancy。30年も生きてるといろんなバイトもしましたが応募職種に関係のある項目だけ書く。関係ないことは書かない。これが基本。飲食店で働くのにWordとExcelできますとか書かれても困るのです。しかし銀行テラーは完全なサービス業なのでファストフード経験はめっちゃ評価されます!ファストフードでレジ打ってたのは立派なcash handling experienceで、忙しい店なのに焦らず接客できたのもかなりポイント高い。ファストフードと銀行窓口は実は似ているのだ。

過去5年で3軒ファストフードやったんですが業務内容同じのためまとめて書きました
カウンター業務、A店/B店/C店 、バンクーバーといったかんじ

レジュメはでも内容自体は自分で考えたものもそんなに悪くなくて、軽く手直しとフォントを変えただけで済んだ。問題はカバーレター(自己PR文)。下書きを見せたらKarenに「大幅に直さないとダメだね、ていうか全部書き直せば?」と言われた。レジュメは漠然とした方向性でも大筋書けるんだけど、カバーレターは特定の募集要項に対応した内容で書かないと意味がない。一週間くらいかけて夢中で書いた。メールしてくれれば添削するからねっと言ってくれたもののKarenが旅行に出かけたので笑、まずWorkBCのリソースルームにいるスタッフに見てもらった。レジュメやカバーレターには正解不正解がないのでなるべく多くの人に読んでもらうのは大事なのだ。そのスタッフの評価が!「これ本当に自分で書いたの?すごい。最強のカバーレターじゃん」とのこと。本当に自分で書いたんですよ!ちひろうさぎの文才は英語でもダテじゃなかった!旅行帰りのKarenも数カ所直しただけで「これいいじゃん。Good job」と言ってくれた。毒舌な人に褒められるとうれしいー。これも惜しみなく公開する。こちら(銀行用)。

1枚におさめるために行単位ミリ単位で調整してあります

うむ、我ながらよく書けてるな。自分の名前・連絡先の後に数行黒塗りになってる部分はsalutationといって人事担当のフルネームと所属、会社名とその人が主に働いているオフィスの住所などを書くところ。これを調べ上げるのにまず何時間もかかることがあった。ネットでわからなかったら電話やメールで問い合わせをしたりとか。カバーレターは特定の人に宛てて心をこめて書くのが前提であって、コピペした痕跡があったらその時点でアウト。どうしてもわからない時はDear Hiring Managerでもいいけど…。カナダは移民が多いので人事担当の名前がわかっても外国人の名前で、Ms.なのかMr.なのかがわからないことがあった。これも徹底的にリサーチ。LinkedInや、はたまたFBが活躍することもー。後日面接の時も必ず誰と話すのか予習しておいて名前で呼びかける。コミュニケーション、コミュニケーション。

とはいえ銀行テラーの募集要項はどこもびっくりするくらいよく似ている、というかほぼ同じ。要するにどこも接客とお金を扱った経験のある人材が欲しいのだ。だからスキルの話はコピーで大丈夫で、あとは企業ごとにカスタマイズ。これは面接でも重要になってくるんだけど最低でも公式サイトくらいは読んで企業理念を理解してますよというアピールを含める。例えば「最高の(サービス)」という一文を表すにもexcellent, exceptional, あとlegentaryなんてとこもあったな、企業が公式に使った言葉遣いをさりげなく真似たりとか。あと、大手はどこも大企業としての責任というか世間体をものすごく気にするのでコミュニティ、環境、ダイバーシティなど綺麗事を謳っていて、それには是非言及したい。

外国での就活でマイノリティであることは当たり前に重大なハンデになる。その傾向は中小企業に顕著で、アジア人の名前というだけで履歴書を読んでももらえない。カナダ生まれ、カナダ育ちのネイティブスピーカーでアジア人の名前の人だっているのに…。バンクーバーに限って言えば中国人は有利だけど、日本人なんか英語下手なの有名だし全然相手にされない。しかし!大企業、とくにインターナショナルに業務展開する銀行なんかは移民や障害者をどんどん雇って「いい会社」アピールしたいから、逆にマイノリティであることが有利になる。ホームページの各支店の案内見ると対応言語が書いてあって、移民の多いカナダではそりゃ対応言語が多いほうがビジネスのチャンスは広がる。わたしのおかげで日本人の大金持ちが顧客になってくれるかもしれないしね。日系企業以外で日本人であること、日本語が話せることがセールスポイントになるとは思いもしなかった。でもそれは、レジュメとカバーレターに誤字脱字が一つもないこと前提ね。ちょっとでも間違ってたら「これだから外人は」と思われて終わり。とくに銀行はattention to details(些細な間違いも絶対に見逃さない能力)を重視されるから、単語間のスペースが一個足りないだけでアウト。multi-taskとmulitask、BCとB.C.なんかのconsistencyもね。こういうのは自分では気づかないので最低でも第三者数名、できればプロに見てもらいましょう。このブログは趣味でやってるので誤字脱字あっても勘弁してくれ笑。

完璧に書いても書類審査は入り口でしかなくて、結局は面接で「超絶コミュ力」とレジュメに書いたのが嘘でないことを証明しなくちゃならない。次回は書類審査通過後のお話を書きます。

2017/05/10

カナダで就活②就職しました

やりました!chihirousagi、内定いただきました!

なんの仕事かというと、なんと…銀行!The Big Fiveと呼ばれるカナダで一番強い5大銀行の中のひとつで働くことになった。ファストフードの奴隷で泥水を飲んだ5年間からの華麗なる転身。快挙です!この業界は最初は全員窓口業務から始めて→才能があればそこからぐんぐん昇進→金融界で天下を取る、という流れらしい。基本的にオフィスのドレスコードがゆるいバンクーバーですが、さすがに銀行窓口はコンサバで青い髪はたぶん認められないということで、ebayで買った人毛のカツラをとりあえず今はかぶってます。しばらくはおとなしくしておいてそのうちファサっとカツラを外して正体を明かそうかと思ってる…。



て、端折りすぎだよね笑。おちつけ!

前の仕事を辞めてから2ヶ月間努力、努力、努力の毎日で全く心の休まることがない状態でした。「job hunting is a full time job(就活はそれ自体がフルタイムの仕事である)」と俗に言うが、本当にその通り。仕事してないんだから暇やろとばかりに職安の人がどんどんワークショップやら面談をブっこんでくるし(ありがたい話だ)、外に出るとお金使っちゃうから習い事のヨガの時間以外は一切外出できず気持ちの逃げ場がないし、少しでも何もしない時間があると焦るので延々と求人サイトをたぐったりレジュメを見直したり。ごはんを食べたり酒を飲んでいる時は「仕事もしてないくせに」と罪悪感を感じた(でも酒はやめない笑)。仕事って、しててもしてなくても苦労するんだから参るよなあ。

5年前ワーホリでカナダに来た時は英語もダメだしカナダの職探し文化わかんないし性格も引っ込み思案だしで全然仕事が見つからなくて、何十件も面接に落ちた。履歴書はその3倍くらい出したけど返事すらなかった。「今週ダメだったらもう日本に帰ろう」と思った週に奇跡的に拾ってもらえたハンバーガー屋の仕事も、やっぱり英語がダメな上にカナダの通貨の種類がわからず「どれが25¢のコインですか?」とかやってたら「ここは学校じゃないのよ」と言われ初日でクビになった。でもそこで諦めたらたった数ヶ月のカナダでの夢も終わりだと思って、泣きながら「I won't disappoint you, ever again(二度とがっかりさせたりしません)」と引き下がってもう一度だけチャンスをもらってねえ。インターネットで見つけた子供用のゲームを使って、一晩でコインとお札の種類を覚えた。

ほんと、こんなのが昨日のことのようだよ。今は銀行の窓口で英語で接客しながら大金を扱うのが仕事だなんて、うそみたい。(相変わらず数字には弱いです。)

永住権を取ってさあ何でもできるぞという時に、ずっと興味があった映画の仕事を追いかけたりとかもできたはずだけど、30歳の現実を考えたら安定したお給料や福利厚生で働いて休みの日に楽しく映画を見に行くことが、わたしなりに映画を愛する方法なんじゃないかなと思うようになった。自分らしく生きるにはお金が必要なんだよ!好きなことを仕事にできたらそれはいちばん素敵だけど、好きなことっていうのは往々にして金にならない。わたしはいわゆる「やりがい搾取」みたいなものを絶対に許すことができない。仕事した分だけきっちりお金をもらって、定時になったらもう仕事のことは1ミリも考えたくないのだ。そこでたどり着いたのが銀行だったわけ。

わたしはこの就職をメッチャ誇りに思ってますが実は銀行員になるのはそんなに難しいことではないので(まあわたしでもなれるくらいだからな)、次回からは採用プロセスについて紹介します。

2017/04/01

カナダで就活①就活はひとりじゃできない

何のスキルもない上にカナダでどころか日本でも就活したことがないので何をすればいいか全くわからず途方にくれていたところ、最近UBCの入試課で働き始めたルームメイトのアラナが使命感に目覚め面倒を見てくれることになった。世界旅行から帰って地元バンクーバーでの就活に苦労しすぎて職安の職員並みに就活に詳しくなってしまったそうだ。とにかく不景気なので、カナダ人にとっても職探しは決して簡単なことではない。普通に考えてわたしの一番の強みは日本語が話せることなのだが、日系企業はカナダにあってもやはり日本流のブラック待遇だと聞くのであえてローカル企業を狙うことにする。

アラナは「究極的には就活はnumber game=数の勝負、数撃ちゃ当たる」と言うけど実際に求人に応募するのはまだまだ先。入念な準備をして臨まなければ時間の無駄。わたしの場合「座って仕事をしたい」と、希望があまりに漠然としているのでまずはそれを具体的に絞っていくことと、どんな職種があるかリサーチしようという宿題が与えられた。オフィス系の求人に強いIndeedに載っている記事のURLと募集要項本文をまるごとWordにコピー。求人一件ごとに1つのファイルでストックしていく。タイトルに締切日を含めておくと便利。後で実際応募できるようになったらフォルダにして関連資料や自分が送ったレジュメとカバーレター、オンラインスクリーニングの内容なども同じフォルダにまとめる。もっとフォルダが溜まったら「事務系」「会計系」とか、自分が分かりやすいように整理。提出した書類に書いたことを面接でツッコまれたりするとヤバイので後日検索しやすくしておくのね。レジュメやカバーレターは募集要項に沿って一件一件書き直すのが当たり前らしい…!うえーんめんどくさいよー。

とりあえず今はどんなジョブタイトルがあるのか、どんなスキルが求められているのか、次に検索してみたいキーワードはなにか、リサーチしてメモしていく。


自力就活と並行して政府が出資しているEmployment Serviceにも助けてもらうことにした。わたしはBC州在住ですが他の州でも同じような就職支援サービスがあるはず。ロケーション+employment serviceとかimmigrant settlement serviceとかググってみるといろいろ出てくる。

図書館の掲示板に貼ってあるチラシを時々覗きに行ってもいいし、あとはWorkBcのオフィスに直接足を運んでみるのが一番早い。自宅の郵便番号ごとに管轄のセンターが決まっていて、そこ以外では相手にしてもらえないので先に検索していくこと。→FIND YOUR WORKBC EMPLOYMENT SERVICES CENTRE


ワーホリでカナダに来た時に何も知らずにWorkBCに足を運んで無理やりレジュメの添削をしてもらったけど、担当ケースマネージャーについてもらってフルのサービスを受けられるのは原則(1)永住権か市民権を持っていてフルタイムの就労を目指す、(2)失業中、失業しそう、もしくは週20時間以下しか働けていないパートタイマーの人です。ただしパソコンとプリンターの使用、求人票と蔵書の閲覧などは誰でもどのロケーションでも無料でアクセス可能。手が空いたケースマネージャーがいれば簡単な質問なら答えてもらえるでしょう。

Look for jobs in Canada
WORK BC CENTRES

もしくは、外部サービスに直接連絡をとってみてもいいと思います。図書館やWorkBCの掲示板にたっくさんフライヤーが貼ってあります。全部カナダ政府と提携して運営している安全な機関です。

ISS of BC
YWCA EMPLOYMENT PROGRAMS / SERVICES
YMCA Employment Services
AVIA EMPLOYMENT SERVICES

※基本的に永住権か市民権保持者が対象です(図書館ならワーホリやその他のビザの人も一度は訪ねたことがあるよね?バンクーバー中央図書館だと4階のキャリアゾーンあたりのスタッフに声をかけると、永住権がない人でも参加できるイベントなどを紹介してもらえます)

15歳から29歳または30歳までの若者向けのプログラムはさらに豊富。座学→インターンのコンボで、座学の最中もお給料が出る。これはなんとなく最終学歴がsecondary school(高校)の人のためのものなのかな?でも楽しそう。ていうか外国の学歴ってカウントされるのかなー。なんとなくされないような気がしてる。

KALEIDOSCOPE
Intersections Media Opportunities for Youth Society
CAVE YOUTH EMPLOYMENT PROGRAM
Baristas Training Program ←最初の数週間で飲食店勤務に有利な必要な資格を全部取って、そのままスタバで実際職業体験する有給プログラム。すげえ

こうしたEmployment Serviceでは無料か有給で職業訓練、個別カウンセリング、資格講座やインターンシップの手配などをしてくれる。資格の受験料を肩代わりしてくれたり、面接に着ていく服を買ってくれたり交通費やランチが出る場合も!次回詳しく書きますが、全ての求職者が現在住む所があったり食事できる生活水準にいるわけではないのです…。

移民向けだと英語やフランス語の語学学校も無料→  Language Instruction for Newcomers to Canada (LINC) Program 母国である程度キャリアを積んでいるもののカナダでその経験をどうやって活かしていいもんかなんて人は大歓迎で、ローカル企業とコネを作る機会をセッティングしてくれたりするらしい。カナダでの経験がない外国人が丸腰で挑むにはあまりにも過酷過ぎる就職戦争。無料のヘルプを使わない手はありません。

わたしはいま新卒向けインターンシップ(笑。卒業したの7年前なんですけど)に混ぜてもらえるよう頑張ってるんですがそこのコーディネーターにもアラナと同じ事を言われた。何に興味があるのか、どんな仕事がしたいのかもっとよく考えて下さいとのこと。わたしがしたいことってなんだろう…。したくもないことを我慢してやってその代わりにお金をもらうのが仕事と今まで思ってたんだけど、したいことをしてお金をもらえることもありうるのか。Well, we'll see.

LA LA LANDみんな観た?わたしはとっくの昔に観たんですが、別にハリウッド女優になろうとしてるわけじゃなくても、意識的に大きな転換を起こそうとしているタイミングにちょうど観られてよかったです。夢はでっかくなくたって、夢なんだ。←今自分で言って悲しくなった



I'm reaching for the heights
And chasing all the lights that shine
And when they let you down
You'll get up off the ground
'Cause morning rolls around
And it's another day of sun




Someone in the crowd could be the one you need to know
The one to finally lift you off the ground

Someone in the crowd could take you where you wanna go
If you're the someone ready to be found

2017/03/25

Late Bloomer 30歳からの就職活動

永住権が出たので職業制限が解除され、大嫌いだったファストフードの仕事を退職した。スッキリ!現在は就活に専念しております。

15歳の時からずっと仕事をしてきた。ファミレスとコンビニに始まり、スポーツ用品店の販売員に歯科助手、スパ受付、地元のレストラン、水商売。ラクそうなバイトならなんでもよかったけどラクな仕事なんかあるはずもない。賃金が発生する時点で立派なプロフェッショナルなのに日本ではフリーターと呼ばれてしまう。わたしは今年30歳で、いわゆる正社員になったことが一度もない。一応都内二流私大の法学部を卒業しているのだが、みんなが欲しがる新卒カードは捨てた。就職したくなかったわけじゃなくて就活をしたくなかった。だってみんな同じ服を着て、読まれもしない履歴書をなぜか手書きで書いて、面接で仕事に関係のない個人の人格を否定されたり大学の授業を休んで説明会に出たりするのって馬鹿みたいだし。(あのカルチャーはどう考えても異常なのになぜ反乱を起こさないんだろう?)在学中はいつも最前列に座って熱心に勉強して、卒業後は実家で親の脛をかじりつつ学生時代からのバイトを続け、就職しないわたしを面白がってくれた教授のお誘いで学部と院の聴講に通った。学費を払っていないのでもちろん学位は出ない。専攻は一切キャリアに役に立たない政治思想史。学生生活を延長して現実から目を逸していた、そんな折に東日本大震災が起こった。それをきっかけに「こんなふうに目的もなくダラダラ生きて、もし明日死んだら成仏できぬ」と思ってカナダに引っ越したもののファストフードしか仕事が見つからず、さらに永住権を取れるかわりにずっとファストフードで働く約束になってしまい…というのがこれまでのお話。最初はアパレル販売の仕事とか探してたんだけど、今思えば販売の仕事だったら永住権取れなかっただろうから採用されなくてよかったのかも。トラブルがあって一度は諦めて日本に帰ったのに奇跡的に就労ビザでカムバックできたのは最初に働いたバーガー屋で出会った元カレのツテだし、運命は不思議だ。

ワーホリビザが切れてからはずっとFood Counter Attendant(NOC6711)=ファストフード枠でしか仕事できないビザでした。転職も副業も禁止。同じ飲食業でもレストラン(着席するとサーバーが世話をしてくれる店や、お酒を出す店)とファストフード(カウンターで注文するセルフサービスの店)では全然違う。前者の場合チップを貰えるので給料がまず違う。時給は最低時給程度でもチップを現金で毎日貰えるので特にサーバーは下手なサラリーマンより稼いでるくらいだし、チップをはずんでもらえるようサービスを徹底的に極めている人も多い。それにレストランは完全分業なのでサーバーは皿洗いなんかしないし、汚れた皿も下げないし予約の電話も受けない。それぞれ専門の人がやる。一方ファストフード店では基本的にお客さんはチップを置く必要がない。給料は最低時給の$10.85(BC州、2017年3月現在。最近まで$10.25だった)で昇給は期待できない。それなのに仕込みも接客もレジも洗い物も掃除も毎週の棚卸しも全部やらなきゃいけなくて、いわゆるワンオペとかもある。カナダ人でこんな底辺仕事をやるのは高校生かマジで意識が低い層だけなので、仕事が出来ないだけじゃなくてすぐにサボったりバックれたりレジのお金を盗んだりとロクなことがない。それですっかり参っていたサンドイッチ屋のオーナーが日本にいたわたしを招いてくれたのであった。ビザがかかっている外国人は絶対に馬鹿なことはしないし、よく働くからね。

医者でも実業家でもないわたしを永住権にまで導いてくれたことには感謝はしているけど、もうファストフードには疲れた。というか飲食業界に疲れた。日本でもカナダでもなんでこんなにブラックなんだ…。どこの店にも必ずやたら張り切るスーパーバイトがいて、経営は給料に見合わない彼らの熱意に甘えて成り立っている。日本では飲食だろうが会社員だろうがどっちにしろブラックだと思うけど、カナダの会社員はどう考えてもホワイトで、時給だって$30とかそれ以上もらってる。平日のお昼のヨガなんか超混んでるんだよ、近所のOLが来るから。60分のヨガクラスに行けるほど長い昼休みってなんだ??それで電車が一番混むのが午後4時、5時。日本ではプレミアムフライデーなんて制度が始まったらしいけど金曜に早く上がるのなんてこっちでは当たり前だし。まだ外が明るいうちに仕事を終えたら友人や家族とのんびり過ごしたり、ジムに出かける人もいる。それに比べてわたしなんか朝から晩までほぼ座るヒマもなく走り回った後に彼氏に会う元気すらなかったし、とてもじゃないけどジムなんか行けなかった。とにかく早く家に帰って寝たい。BC州で人間が人間らしく生きるために必要な時給のボーダーライン(living wage)は$20と言われている。わたしは20代の大切な時間をその半額で大安売りしてきた。土曜も日曜も働いて、福利厚生なんかあるわけもない。

仕事ってなんだろう。もうこの際なんでもいい。ただ座って仕事がしたい。パソコンに向かって、コーヒー片手に仕事がしたい。仕事帰りにジムに行かないと身体がなまるような、座ってできる仕事がしたい。そう思い立って就活を始めました。日本の友達に比べたら10年くらい出遅れてしまったけどこの国では遅すぎることなんか何も無いさ。セビくんのパパやママだって50過ぎて「やっと自分のやりたいことが見えてきて将来がすごく楽しみ」と言っていた。彼のカレッジのクラスメイトだって子育て中のママや60代くらいの学生がいたし。仕事がキツイ時には今までサボってきた罰だと思ったこともあるけど、平均と違うペースで生きることって罰を受けるほどの罪なんだろうか?というかわたしはサボってなんかいない。いつだって真面目に働いてきた。

高校まではとにかく成績が良くて生徒会長までやった優等生で、高校はバイトと恋愛が忙しすぎて落ちこぼれだったけど2ヶ月くらいがんばったら大学に合格したし、大学では教授にモテたし、学校というシステムの中で「いい子」でいるのはわたしにとっては簡単なことだった。だけど卒業して所属がなくなったら一気にバランスを失ってしまった…。髪を派手に染めてるし服装も他の子と違うし、自分で言うのもナンだけど謎のカリスマオーラがあるから初対面の人はみんなわたしを美大生かアーティストかクリエイターだと思う(日加共通)。わたしのことをよく知っている人にもアンタはもうじき凄い有名になるとか散々言われてきたけど、そういう周囲の期待がずっと苦しかった。わたしは見た目はアバンギャルドでも中身は「いい子」を演じたいだけの、自分で考える力を身に着けられないまま大人になった自分のままなのに。早いうちに気づいてデザインとか美容業界に行ってればよかったんだけど、それこそ才能なんかない自分にがっかりしそうで挑戦できなかった。どうせデザインや美容のお給料も日本じゃコンビニのバイトくらい安いんだろうし。

周りに何と言われようとわたしはクリエイティブなタイプではないから、とりあえず地道に事務の仕事とかしようと思う。この「とりあえず」に乗っかるまでどれくらいの努力と時間がかかるかわからないけど…。やるしかないんでやります。というわけで次回の投稿からは具体的な就活日誌を公開します。

2017/03/04

永住権で可能になること

1月の半ばに永住権を取得し、3ヶ月くらいで自宅に郵送されますと説明されたPRカードが2月の終わりにもう届いた。わーい。今まではせいぜいtempolaly wokerだったのが正式にimmigrantになったという実感が湧く。将来的には単にCanadianと名乗れるようになるといいなあ。

マフラー取った直後で頭ボッサボサ(向かって左側)

永住権は市民権(国籍)とは違います。永住者にはカナダ人とほぼ同等の権利が与えられるとはいえ、投票を含む政治活動と国家機密に関わる公職に従事することができません。あと犯罪を犯した場合は強制的に国外退去になる場合があるます。国籍を取得するには6年間以上永住権を保持し、かつカナダに関するクイズで高得点をおさめないといけないらしい(マジで笑)。日本は二重国籍を認めていないのでカナダ国籍を取得することになったら日本国籍を放棄しなければいけません。そうすると「外国人」として日本に入国するのが面倒になったり日本で仕事をするのにビザが必要になったりするので現状は永住権に留めて日本国籍とカナダ永住権のいいとこどりをする日本人が多いらしい。まあそりゃそうか。

永住権を取る一番のメリットはビザの心配をしなくていいことだね。仕事や学校といった明確な目的に基づいた細かい条件・期限が全部失くなるのでどこで何時間働こうが学校に行こうが自由です。国内の引っ越しは何の問題もないし、やっぱり別の国に滞在したくなっても大丈夫。更新単位である5年間のうち2年間を途切れ途切れでもいいんでカナダ国内で過ごせばまたその先5年分も更新できます。今までビザがあってもヒヤヒヤしていた海外旅行が一気にラクになる。カナダの空港ではPRカードがあればカナダのパスポートがある人たちと一緒に並んで自動チェック機でサクっと入国できちゃいます。※COPR後PRカードが出るまでは旅行は我慢しましょう。

永住権が取れたらまずは、今まで外国人で登録していた「9」で始まるSIN (Social Insurance Number)を変える手続きをします。所得や税金関係を管理する番号だね。久しぶりのSinclare CentreにパスポートとCOPRを持って行って5分で完了。昔はプラスチックのSINカードが発行されてたんですが2014年に廃止になったのでただの紙切れを渡されるだけです。無くさないように!この新しいSINを雇用主に報告します。個人情報なので雇用主以外に教えることはないです。あと銀行にも一応連絡しておく。

わたしが永住権を取る上で楽しみだったことの一つが、MSP (Medical Service Plan=国民健康保険)のPremium Assistanceを受けられることです。年々値上がりして最近は月75ドル払っていたのだが、実はこれはカナダ人では外国人と大金持ちしか払っていない満額レートで、その他庶民は前年度の所得に応じて払える額を払っているのです。わたしのような貧乏人はカナダ人/永住者ならなんと月額無料。月額無料なのに診療も入院もタダっていったいどうなってるのかはわからないが、ありがたいので申し込んでおく。ちょうど所得を証明するT4(源泉徴収票)が出たので簡単な書類を書いて郵送しました。月々75ドル浮くと本当に助かる…。【訂正】MSPのPremium Assistanceは12ヶ月以上永住権か市民権を持ちつつBC州に居住した市民を対象に前年度の所得で計算、ということでわたしは来年までは全額払い続けなければいけないらしいです。ああぬか喜び…。それからビザの更新のときはただコピーを送っただけで済んだのですが、永住権を取った今回はPRカードを持ってICBC免許センターで更新して下さいとの手紙も来た。

Premium Assistanceの対象外でもビザの期限やSINが変わったらMSPにはかならず連絡しましょう。

さらに楽しみだったのは職業/語学研修!カナダに移民するのはわたしのようにすでに国内にいてムキになって永住権を取る者もいれば、家族や仕事の事情でなんとなくたどり着いてしまった人や難民もいるわけです。社会の新メンバーとして受け入れた以上はちゃんと生活して仕事して納税してもらわないとマズいので、カナダ政府がさまざまな無料サポートを用意しています。まず公用語の英語(フランス語)に不安がある人は無料で語学学校に通うことが出来ます。同時に住宅の探し方や銀行口座の開き方、医療機関の紹介なども行っているようです。外国から引っ越してきたばかりでもさみしくないようにコミュニティの交流イベントなんかもあります。immigrant settlement service (住んでいる地域) とかでググるといろいろ出るよ。バンクーバー公立図書館の掲示板もチェック。


現地での職歴もツテもないとなると仕事探しは簡単ではないけれど、それも強力バックアップがあるから心強い。今後詳しく書く予定ですがわたしはいま絶賛就活中で、政府が出資している職業訓練プログラムにお世話になっております。こちらではキャリアアップを目指して大学や短大に戻る社会人が多いですが、その学費も永住権があれば留学生料金ではなくカナダ人と同じ値段が適用され奨学金も組める。場合によってはトレーニングや資格取得の料金を政府が負担してくれることも。税金を納めているのがこんなに素晴らしい国だなんて幸せすぎる…面倒を見てもらっている分がんばって働かなければ。

永住権とはいわば自由になれる切符のようなものです。わたしにとっては過去5年を捧げてやっと手に入れた勲章でもあります。これを持ってCanadian dreamを叶えるんだ!